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太平洋の見える町から、四季の移り変わりを伝えます。


by hita-17

東洋文庫ゼミ「説文解字」

千葉大学の内山直樹先生の「説文解字」(せつもんかいじ)を読むという講座を受けました。

全15編ある説文解字に関わる資料を東洋文庫から出してきて見せてくれました。

後漢の中国最初の字形にもとづく字書である「説文解字」を詳しく解説し、実際に読んでみました。

「説文解字」は9353字について字の本義と字の構造を説く(説解)ものです。

中国で現在、発行されている説文解字を私は持っていますが、中々読む機会はなく、貴重な時間でした。

漢字の一を書くとすべての始まりである。つまり、何もないものを二つに分けたのであると、深い意味を知りました。

見出しの文字は、篆字で、今の漢字は中国の戦国時代に古文といわれ、東の方の文字を意味していた。


中国では新しい物がでると古いものは捨ててしまう。「説文解字」の改訂版が出ると古いものは捨ててしまう。

というのが、とても面白かったです。それに比べ日本では、古いものを残しておく。

奈良の正倉院を出さなくても、日本には古いものが沢山、色々な文化を含んで残っています。

最近は古民家を活用する話も聞きます。

中国と日本の文化の違いの一つはこのことかと納得しました。
by hita-17 | 2015-10-30 01:27 | 日記